訪問マッサージでは、その方の状態に合わせて以下などの徒手療法を組み合わせます。
- マッサージ
- 筋肉や関節への徒手的な働きかけ
- ストレッチ
- 他動運動
- 関節の動きを整える手技
またアットリハ広島では、必要に応じてご自身で行う運動療法も取り入れます。
その結果として、筋肉のこわばりや痛みをやわらげること、関節の動きを保つこと、そして日常生活で身体を動かしやすくすることなどが期待できます。
ここでは、「アットリハ広島の施術」で期待できることを、できるだけ分かりやすくご紹介します。
1.筋肉のこわばりをやわらげ、身体を動かしやすくする
長い時間同じ姿勢で過ごしていたり、身体を動かす機会が少なくなったりすると、筋肉がこわばりやすくなります。
マッサージによって筋肉や皮膚などに刺激を加えることで、施術した部分の血流が一時的に増えたり、筋肉の緊張がやわらいだりすることがあります。
「身体が温かくなった」
「筋肉が少しやわらかくなった」
「動かしやすくなった」
と感じられる方がいるのは、こうした変化が関係していると考えられます。
ただし、マッサージだけで全身の血液循環やリンパの流れ、代謝が大きく改善するとまでは言い切れません。
あくまでも、施術した場所を中心とした循環や筋肉の状態を整えるための一つの方法と考えるのが適切です。
2.筋肉や関節への負担を減らし、痛みをやわらげる
痛みが続いている方では、痛みをかばうことで筋肉に力が入り続け、さらに身体がこわばってしまうことがあります。
マッサージやストレッチ、関節を無理のない範囲で動かす施術によって筋肉の緊張をやわらげ、関節を動かしやすくすることで、身体にかかっている負担を減らせる場合があります。
姿勢や関節の動きが悪くなることで神経の周囲に負担がかかっている場合には、周囲の筋肉や関節の状態を整えることで、神経への刺激や負担が軽くなる可能性もあります。
ただし、これは「マッサージで神経の圧迫そのものを取り除ける」という意味ではありません。
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などによる構造的な神経の圧迫については、医療機関での診断や治療が必要になる場合があります。
3.痛みを感じにくくする身体の仕組みに働きかけることがある
痛みは、単純に「悪い場所があるから感じる」というものではありません。
皮膚や筋肉、関節から脳へ送られる情報や、そのときの身体の状態、緊張、不安、睡眠、生活環境など、さまざまな要素によって痛みの感じ方は変化します。
マッサージや関節へのやさしい刺激、無理のない運動などによって身体からさまざまな感覚刺激が入ると、神経系の働きを通して痛みの感じ方が一時的に変化することがあります。
また、人の身体には、脳や脊髄から痛みを調節する「下降性疼痛抑制系」と呼ばれる仕組みがあります。
施術や運動、安心できるコミュニケーションなどが、こうした身体本来の痛みを調節する仕組みに関係している可能性も研究されています。
ただし、
「マッサージをすれば必ず下降性疼痛抑制系が働いて痛みが取れる」
というほど単純なものではありません。
痛みにはさまざまな原因があるため、その方の状態に合わせて施術を考えることが大切です。
4.身体を動かす刺激を繰り返し入れる
寝たきりの期間が長かったり、病気やケガのあとで身体を動かす機会が減ったりすると、手足を動かす感覚そのものが少なくなっていきます。
そのような場合には、施術者が手足を動かす「他動運動」や、本人の動きを手伝いながら行う「介助運動」、関節へのやさしい刺激などを行います。
状態によっては、ご本人にも無理のない範囲で身体を動かしていただきます。
こうした「身体を動かす・動かされる」という感覚を繰り返し経験することは、身体機能を維持していくうえで大切です。
脳や神経には、経験や刺激によって働き方が変化する「神経可塑性」と呼ばれる性質があります。
そのため、適切な感覚刺激や運動を繰り返すことは、神経系が身体の動きを学習していく過程にも関係すると考えられています。
ただし、他動運動やマッサージを受けるだけで大きな神経可塑的変化が起こり、失われた機能が回復するとまでは言えません。
可能な場合には、ご本人が実際に身体を動かすことも組み合わせながら行うことが大切です。
5.身体を動かさないことで起こる機能低下を防ぐ
高齢になるにつれて、
「転んだら怖い」
「痛いから動きたくない」
「外に出る機会が減った」
といった理由から、身体を動かす時間が少なくなることがあります。
しかし、身体を動かさない状態が続くと、
- 筋力が低下する
- 筋肉や関節が硬くなる
- 関節の動く範囲が狭くなる
- さらに身体を動かしにくくなる
といった悪循環が起こることがあります。
こうした状態は「廃用症候群」と呼ばれることがあります。
訪問マッサージでは、マッサージやストレッチ、関節運動などを行いながら、身体を動かす機会をつくっていきます。
必要に応じて、ご本人にも無理のない範囲で身体を動かしていただくことで、筋力や柔軟性、関節の動き、身体活動をできるだけ保っていくことを目指します。
もちろん、マッサージだけで筋力が大きく向上するわけではありません。
筋力を保つためには、その方の状態に合わせて実際に筋肉を使うことも重要です。
6.硬くなった筋肉や関節を動かしやすくする
長い間身体を動かさない状態が続くと、筋肉が短くなったり、関節周囲の組織が硬くなったりすることがあります。
また、痛みや姿勢の影響などによって筋肉の緊張が強くなり、関節の細かな動きが低下している場合もあります。
このような場合には、
マッサージで筋肉の緊張をやわらげたり、
ストレッチで筋肉や関節周囲の組織をゆっくり伸ばしたり、
関節モビライゼーションと呼ばれる方法で、関節を小さくやさしく動かしたりします。
これらを組み合わせることで、関節の動きを保ったり、一時的に動かしやすくしたりする効果が期待できます。
ただし、骨の変形や重度の拘縮などがある場合には、施術によって改善できる範囲にも限界があります。
無理に動かすのではなく、その方の状態に合わせて安全な範囲で行うことが大切です。
7.寝返り・起き上がり・立ち上がり・歩行などにつなげる
訪問マッサージの目的は、単に
「筋肉をほぐして気持ちよくする」
ことだけではありません。
その先にある、
「生活の中で身体を少しでも使いやすくすること」
も大切な目的です。
たとえば、
「ベッドで寝返りをしやすくしたい」
「自分で身体を起こしたい」
「椅子から立ち上がりたい」
「トイレまで歩ける状態を保ちたい」
といった目標があります。
そのために、マッサージやストレッチで身体を動かしやすい状態に整えながら、関節運動や介助運動、必要に応じた立ち上がりや歩行などの動作を組み合わせていきます。
こうした取り組みを続けることで、日常生活動作(ADL)の維持や改善につながる可能性があります。
ただし、病気の種類や身体機能、生活環境などによって得られる効果には個人差があります。
大切なのは、その方に必要なことを見極めながら無理なく続けることです。
訪問マッサージは「ほぐすこと」だけが目的ではありません
訪問マッサージというと、
「家に来てもらってマッサージを受けるもの」
というイメージを持たれる方も多いと思います。
もちろん、マッサージによって筋肉の緊張をやわらげたり、身体をリラックスさせたりすることは大切です。
しかし、それだけではありません。
マッサージ、ストレッチ、関節をやさしく動かす施術、他動運動や介助運動などを、その方の状態に合わせて組み合わせることで、
「身体を動かしやすくすること」
そして、
「今できている生活動作をできるだけ長く続けられるようにすること」
も大切な目的になります。
身体の状態は一人ひとり違います。
だからこそ訪問マッサージでは、その日の体調や身体の状態、生活上の困りごとを確認しながら、その方に合った方法を選んでいくことが大切です。
